白いうんちって異常なの?
うんちって毎日色や形が変わって不思議ですよね。
私たちの便は体調や食べ物で色や形が変化します。特にお子さんは消化管が未熟ですので便の状態はよく変わります。
便の色は肝臓で作られる消化酵素(胆汁)と混ざり腸の中を移動していく間に徐々に茶色に変化していき見慣れた便の色になり、この過程に異常があると白い便がでることもあります。
3~4か月の赤ちゃんの便に白い粒が混ざっていることがあります。これは、母乳やミルクに含まれるカルシウムが吸収されない部分がでてきたもので心配ありません。
受診されるお子さんで白い便がでる多くの原因はウイルス性の胃腸炎(いわゆるお腹の風邪)によるものです。
代表的な病気として米のとぎ汁様の白い便のロタウイルスが有名です。その他、様々なウイルス性胃腸炎で白い便や下痢を引き超すことがあります。便を出すこと=ウイルスを出すことになるため心配することはないのですが、そのための脱水症状には気を付けましょう。
一方、注意が必要な病気として、先天性胆道閉鎖症があります。この病気は生後2週間~1か月頃にみられ、生まれつき胆道がない・胆道が狭い病気で胆汁が消化できないために便が白くなり黄疸なども伴います。
また、下痢には消化酵素が含まれているため肌を強く刺激します。そのため下痢が続いたり、お尻を拭く回数が増えると赤くなり、おむつかぶれを起こす可能性があります。
そんな時はシャワーで洗い流し、その後タオルやお尻ふきでおさえるように水分を拭きとってください。
うんちの色は病気を知らせてくれるサインでもありますが、顔色・お尻かぶれ・元気はあるか・機嫌は悪くないかなど、便以外なども合わせてみていただければと思います。
心配な時はいつでも当院へご相談くださいね!
グリーンモンスター